文京区小日向にある共立大日坂幼稚園を訪問し、園長先生にお話を伺いました。
少々長いですが、是非最後までお読みください。幼稚園選びのヒントがたくさんあります!
~自由遊びを大切にしている幼稚園~
そう聞くと、のびのびと自由に過ごす園を想像するかもしれません。
けれど今回お話を伺って感じたのは、自由に遊ばせるだけではなく、その先にある子どもの
育ちまで、とても丁寧に考えられている園だということでした。
自由に遊ぶ。でも、自由にさせっぱなしではない
共立大日坂幼稚園が大切にしているのは、子どもが自分で「やりたい」と思う遊びを見つけ、
夢中になって遊ぶこと。
ただし、自由だからといって何をしてもよいわけではありません。
子どもたちからは自由に遊んでいるように見えても、先生方には一つひとつの遊びや関わりに
「こんな力を育てたい」という狙いがあります。
年少では、先生が積極的に遊びの中に入ります。
「先生と遊ぶと楽しい」 「幼稚園は安心できる場所」
まず、そう感じるところから始めます。
友達との関係ができてくると、先生は少しずつ離れていきます。そして年長の後半の頃には、
子ども同士で遊びを発展させ、トラブルが起きても、まず自分たちで解決しようとするように
なるそうです。
年長児が小さい子を自然に助ける姿も、昔から変わらず見られるとのこと。
3年間かけて、「先生にしてもらう子」から「自分で考えて動ける子」へ。
共立大日坂幼稚園の自由保育には、そんな育ちの道筋があります。
~育てたいのは、目には見えない「根っこ」~
園が設立当初から大切にしてきたのが、子ども達の「根っこを育てていく」という考え方です。
・ 砂場で夢中になって遊ぶ。
・ 友達と相談する。
・ うまくいかなければ、違う方法を試してみる。
・ 相手の話を聞く。
・ 遊びから次の活動へ、自分で気持ちを切り替える。 など
一見すると何気ない幼稚園生活の一場面ですが、その中で、考える力、想像する力、人と
関わる力、集中する力、そして「やってみよう」とする気持ちが少しずつ育っていきます。
園長先生がお話しされていたのは、その力が小学校へ進んでからの「挑戦する力」にも
自然とつながるのではないかということでした。
幼児期に先取りしてたくさんのことを「できるようにする」のではなく、これから学んで
いくための土台をつくる。
共立大日坂幼稚園がいう「根っこを育てる」とは、そういうものなのだと思います。
~「共立女子学園の幼稚園」だからできること~
今回、特に印象に残ったのが、共立女子学園とのつながりです。
単に学園の系列園というだけではありません。
学園の中高生が園を訪れる機会や、大学で児童学を学ぶ学生の見学・実習があるほか、
夏の軽井沢での活動では大学の施設を利用するなど、学園全体とのつながりを生かした
交流や活動が日常的に行われています。
さらに、児童学部の大学教員が、実際の保育を見て先生方にフィードバックする研修も
行われています。
つまり、大学で蓄積されている幼児教育の専門的な知見が、実際の保育の質を高めること
にも生かされているのです。
また、大学教員による保護者向け講演も実施されています。
幼児期だけを見るのではなく、その先の、さらにその先の成長まで見渡すことができる。
共立大日坂幼稚園が、幼稚園から大学までを運営する学園の中にあることは、ハード面、
ソフト面においても安心感の一つではないでしょうか。
~受験のための指導はしない。それでも・・・~
共立大日坂幼稚園は、受験のためのガイドなどに載っていることもあり、お受験幼稚園なん
ですか?と聞かれることがありますが、国立などの2年保育受験や、小学校受験のための特別
な指導は行っていません。
幼稚園は、受験の準備をする場所ではなく、幼児期だからこそできる遊びや人との関わりを
十分に経験する場所、という考えです。
ですが、実はさまざまな国立・私立の幼稚園(2年保育)※や小学校に合格しています。
※地域柄、2年保育で国立への進路を考えるご家庭もおり、それぞれのご家庭の選択も大切にされています。
そうしたお子様やご家庭についても、園として温かく応援していきたいとのことでした。
近年の主な合格園・合格校
<国立>
お茶の水女子大学附属幼稚園/東京学芸大学附属竹早園舎
お茶の水女子大学附属小学校/筑波大学附属小学校/東京学芸大学附属竹早小学校
<私立>
学習院幼稚園/雙葉小学校付属幼稚園/暁星幼稚園/白百合幼稚園/日本女子大学附属豊明幼稚園
など
青山学院初等部/学習院初等科/川村小学校/カリタス小学校/暁星小学校/慶應義塾幼稚舎
光塩女子学院初等科/国立学園小学校/聖学院小学校/成城学園初等学校/聖心女子学院初等科
雙葉小学校/東洋英和女学院小学部/立教小学校/早稲田実業学校初等部 など
小学校受験の指導に携わる立場から今回のお話を伺っていて、これはとても興味深いことだ
と感じました。
人の話を聞く。
自分で考える。
友達と協力する。
うまくいかなければ別の方法を考える。
気持ちを切り替える。
初めてのことにも「やってみよう」と思う。
こうした力は、小学校受験でも大切ですが、直前の受験対策だけで身につくものでは
ありません。
受験のために育てているのではない。でも、幼児期にしっかり育てた「根っこ」が、結果
としてその先にもつながっていく。
共立大日坂幼稚園の進路先を拝見しますと、そのことを改めて考えさせられます。
~園長先生自身も、この幼稚園で育った一人~
実は、現在の園長先生ご自身も、共立大日坂幼稚園の卒園生です。
そして、ご自身のお子様も卒園生。園には、親子二代だけでなく、三代にわたって通う
ご家庭もあるそうです。
教育方針を誰よりもよく知る園長先生が、保護者としてもご自身のお子様をこの園に
通わせた・・・。
今回お話を伺った中でも、私はこのエピソードがとても印象に残りました。
長い年月の中で、時代に合わせて変えるものは変えながら、子どもにとって本当に大切なもの
は受け継いでいく。そんな園の姿勢を象徴しているように感じます。
~入園を考えているご家庭が気になる「考査」について~
今回の取材では、入園考査についても率直に伺いました。
まず、考査日程が下記の様に複数回の中から選択出来るようになりました。
詳しくはこちらから→共立大日坂幼稚園入園について
2026年11月1日(日)午後、 もしくは11月2日(月)午前か午後
考査内容ですが、当日は保護者が面接をしている間にお子様は別室へ移動し、3〜4人程
の小さなグループで先生と一緒に遊びます。
特別な課題を次々とこなすような考査ではなく、用意されたおもちゃで遊んだり、他の
受験者と関わったり、先生と自然に会話したりする中で、普段のお子様の姿を見るそうです。
★なお、母子分離が難しい場合も先生方が対応してくださるとのこと。
また保護者面接は、お父様、お母様どちらかお一人の場合でも大丈夫ですが、出願時に
提出のアンケートの中に参加された行事、志望理由、お子様の様子などを記入する欄が
あるため、面接に参加される方は書いた内容を頭に入れて面接に臨んでください。
なお、園長先生がおっしゃっていたのは、
「何かを準備することなく、お子様のいつもの姿を見たい」 ということ。
考査のことだけを取り出して練習するよりも、普段の生活や遊びの中で育ってきたその子
自身を見ようとしている。
ここにも、共立大日坂幼稚園の教育方針が表れているように感じました。
~入園までに「できること」を増やしすぎなくていい~
トイレトレーニングについても伺いました。
入園時に完全にオムツが外れていることが条件ではありません。
ただ、「排泄はトイレでする」ということを日常生活の中に少しずつ取り入れ、トイレ
を使った経験はしておいてほしいとのことでした。
その一方で、園長先生が強調されていたのが、入園するからといって、子どもにいろいろ
なことを頑張らせすぎないでほしいということです。
「幼稚園に行くなら、これができないといけない」
と準備を重ねることで、子どもにとって幼稚園が「大変なところ」になってしまっては
本末転倒です。
「幼稚園、楽しみだね」と、親子で入園を楽しみにする。
とてもシンプルですが、共立大日坂幼稚園が子どもの育ちをどう捉えているのかがよく
分かるお話でした。
~どんなご家庭に合う幼稚園?~
共立大日坂幼稚園は、「自由保育だから何でも自由」という園ではありません。
また、英語や体操、先取り学習など、一斉に幼稚園でたくさんのことを「教えてもらう」
ことを第一に求めるご家庭とは、少し考え方が違うかもしれません。
子ども自身が遊び、人と関わり、考え、失敗し、またやってみる。
その時間を大切にしながら、家庭と園が同じ方向を向いて子どもを育てていきたい。
そんなご家庭には、ぜひ園庭開放、絵本の読み聞かせ会、体験入園などの行事に足を
運んでいただきたい幼稚園だと思います。 ※参加可能行事などはHP参照
親子で「楽しい幼稚園だった」と思ってもらいたい
最後に園長先生がお話しくださった言葉が、今回の取材をよく表しているように思います。
「保護者の方には、この幼稚園に預けてよかったと思ってもらいたい。子どもには、
楽しい幼稚園だったと思ってもらいたい」
幼児期の3年間は、何かのための準備期間だけではありません。
思いきり遊び、人と出会い、自分で考え、自分でやってみる。そして、そこで育った
「根っこ」を持って、それぞれの次の場所へ進んでいく。
今回園長先生のお話を伺い、「幼稚園らしい幼稚園であること」を大切にしながら、その先に
つながる力をしっかり育てている園だと感じました。
園選びをされているご家庭には、ホームページの情報だけではなく、ぜひ実際の子どもたちの姿
や先生方の関わりを見ていただきたいと思います。
きっと、「自由遊び」という言葉だけでは分からない
共立大日坂幼稚園の姿勢が見えてくるはずです。
お話を伺った砂塚直子先生

学校法人共立女子学園
共立大日坂幼稚園
〒112-0006 東京都文京区小日向2-17-7
TEL:03-3941-5570
HP https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/yochien





